Table of Contents
はじめに
視覚で捉える!!前置詞マスター講座の導入編を読んでいない方は、必ず【導入編】を読んでからこちらを読んでください。
導入編はこちらから→視覚で捉える!!前置詞マスター講座#0【導入編】
throughの基本概念
throughは「突き抜け」や「貫き」を表します。
もっと詳しく言うと、「何かがある枠の中に入っていき、そのまま留まらずにその枠の外へ出て行く」というイメージを持つ前置詞です。言葉だけの説明では分かりづらいと思うので、下の画像を見てイメージを掴みましょう。
画像のように緑の枠に赤の矢印が入っていって、留まることなく最後まで突き抜けて行く。強いていうならば、intoとfromの概念を連続して行うようなイメージです。
さらに詳しく
では例文を見て理解を深めていきましょう
He saw her through the glass.
彼はガラス越しに彼女を見た
これは彼の視線がガラスという物体を貫通し、彼女を見たということになります。
ちなみに、「シースールーカーテン」や「シースルーの服」などのシースルーはこの例文でも扱った”see through”が元になっています。「透けて見える」というようなイメージです。
My grandmother went through two wars.
祖母は二つの戦争を通り抜けてきた
→祖母は二つの戦争を経験した
これはgoとthroughの組み合わせでなんとなく「通り抜ける」というイメージができるでしょう。
実際に通り抜けるという意味もありますが、「二つの戦争を通り抜けてきた」をわかりやすい日本語に直すと「二つの戦争を経験した」となります。
つまり、“experience”と同じ意味になります。
実際に“go through”=”experience” 「経験する」という意味で使われます
alongの基本概念
alongは「寄り添い」を表します。下の画像でそのイメージを掴みましょう
緑の枠に寄り添うようにして車が進んでいます。このイメージを大切にしましょう。例文を見てイメージをさらに具体的にしていきましょう
Let’s walk along the coast.
海沿いを散歩しよう
これは海”沿い”という日本語からも理解できるように、海に沿って歩こうということです。
寄り添うイメージがあれば簡単に頭の中で想像できるはずです。
I can’t get along with her.
彼女とは仲良くやっていけない
これは彼女とは長く寄り添ってやっていくことができない。つまり、彼女とは仲良くやっていけないということです。
"get along with A" で「Aと仲良くやる」というイディオムとして捉えても良いでしょう
acrossの基本概念
acrossは「横切り」を表します。下の画像でイメージを確かめましょう。
画像のように長い辺ではなく、短い辺を横切るというのがポイントです。なぜなら、長い辺を横切ると、先ほど学んだthroughを表すからです。
例を見てみましょう
He swam across the river.
彼は川を泳いで渡った。
これは川を横切って泳いだということを表します。
ちなみに、川を横切るのではなく、上流から下流へ、又は下流から上流へと縦のイメージで泳ぐと
He swam through the river
となり、acrossではなくてthroughを使います。
このように縦,横で使う前置詞が変わってきますので、いかにイメージが大切かということがわかるかと思います。
Please draw a straight line across the rectangle.
長方形に直線を引いてください。
これは日本語訳のままですが、先ほど説明した通り、acrossは短い辺を横切るイメージを持っているので、決して長辺と平行に線を引いてはいけません。
これは日本語訳の「長方形に直線を引いてください」では読み取れない情報です。この日本語では縦でも横でも斜めにも線を引けますが、英語ではacrossが使われているので、短い辺に沿った線を引かなければなりません
まとめ
これまで枠の周りを表す前置詞through/along/acrossに関する基本的な概念について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
導入編でも言ったように、最初に整理された知識をキレイに頭にしまい込むことは今後の学習に大きな影響を及ぼす大切な段階です。丁寧に何回も復習し、自分のものにしてください。