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はじめに
視覚で捉える!!前置詞マスター講座の導入編を読んでいない方は、必ず【導入編】を読んでからこちらを読んでください。
導入編はこちらから→視覚で捉える!!前置詞マスター講座#0【導入編】
onの基本の概念
onという前置詞は基本的に何かの基準に接触している時に使われます。それが接触の前置詞と言われる所以です。
例をいくつか見てみましょう
⑴ The book is on the desk.
これの意味はもう明確でしょう。「その本は机の上にある」です。
⑵ There is a lamp on the ceiling.
これはどうでしょうか。onが全て「上に」と訳されるわけではありません。前置詞を訳で覚えるのはやめましょう。 意味は、「天井にランプがある」です。
⑶ Please hang the clock on the wall.
これも「上に」とは訳せませんよね。これで前置詞を訳で覚えるのは不可能だとわかってもらえたかと思います。意味は、「壁にその時計をかけてください」です。
ではこれらを画像でイメージすると…
上の画像のように、何かの基準Xに対して全て接触しているのがわかると思います。物が基準より上に、下に、横にあろうとも接触していればonで表そうということです。
このように、onの基本的な概念は接触となります。
onの発展的な発想
それでは、onの基本的な概念をもとにして、発展的な考え方について例文と画像をもとに学んでいきましょう。
積み重ねたものの上⇨基づき、根拠
The book is based on truth.
この本は事実に基づいている。
このonの考え方は画像に見るように、様々な事実が積み重なり、その上で本が出来上がっているということです。
全てを預ける⇨おんぶのon
Children depend on their parents.
子供は親を頼りにする。
このonの考え方は、あるものに頼ろうとした時は必ず頼る相手に接触しなければならない、というものです。dependはもともと何かにぶら下がっているようなイメージを持つ動詞ですので、そこからも接触することが連想できるでしょう。ぶら下がるには接触せざるをえませんからね…
ちなみに、ペンダントというアクセサリーはdependのぶら下がるという考えから名前が付けられています
即時のon
ピッチャーの投げたボールは一瞬だけ壁に当たりますが、ずっと壁についているわけではありません。一瞬で跳ね返ってきます。この概念がonに適用されるのです。例を見てみましょう。
On coming home, he took a bath.
帰宅してすぐに彼はお風呂に入った。
この「すぐに」というニュアンスは「即時のon」からくるものです。
時間の連続による接触⇨継続
画像のように昨日も、今日も、明日も…と時間が連続しているときに、それを時間同士の接触と考えるとこのonの概念が理解できます
例を見てみましょう
She kept on studying to pass the exam.
彼女は試験に合格するために勉強し続けた。
I’m on a diet.
私はダイエット中だ。
上の2つの文は共通して、昨日も、今日も、明日も…と時間的な連続が見られるのがわかります。時間同士の接触によるonだと捉えましょう。
まとめ
これまで前置詞onに関する基本的な概念と発展的な発想について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
導入編でも言ったように、最初に整理された知識をキレイに頭にしまい込むことは今後の学習に大きな影響を及ぼす大切な段階です。丁寧に何回も復習し、自分のものにしてください。