はじめに
視覚で捉える!!前置詞マスター講座の導入編を読んでいない方は、必ず【導入編】を読んでからこちらを読んでください。
導入編はこちらから→視覚で捉える!!前置詞マスター講座#0【導入編】
今回はその他の前置詞として”after, against, behind, beyond”を紹介します。
それぞれの前置詞の概念を例文,画像とともに確認していきましょう。
追っかけの前置詞”after”
“after”は基本的に何かの物体や、時間的な概念が前方にあり、その後ろから何かしらの行為を行うというイメージを持っています。
実際の例を見てイメージを掴みましょう。
I was looking after my brother last night
昨夜は弟の世話をしていた
この例は”look”「見る」という行為を後ろからしているというイメージです。「後ろから暖かく見守る」つまり「世話をする」という意味になります。
We named our son Takeshi after my grand father.
我々はおじいちゃんの名前にちなんで息子に剛志と名付けた
この例は「剛志おじいちゃん」が時間的に前にいます。そのあとに息子を「剛志」と名付けたということなので、”after”を用いることで「〜にちなんで」という日本語が与えられます。
“name A B after C”で「AをCにちなんでBと名付ける」という言い方ができます
逆流の前置詞”against”
基本的な”against”の概念は「ある一定の流れに対してその逆をいく」というものです
ゴルフをする人は風向きを”for”, “against”で表すことでおなじみかと思います。追い風なら”for”, 向かい風なら自分のショットの方向と逆向きに吹いてる風なので”against”と言います。
”against”の概念を例を見てイメージを掴みましょう。
Are you for or against this idea?
このアイディアに賛成ですか、反対ですか?
このアイディアに賛成の場合は”for”, 反対の場合はそのアイディアの逆の流れを表そうとするので”against”を使います。
It is against the law to park here
ここに駐車するのは違反だ
“the law”「法律」に対して逆向きの行為をするということは違法行為をするということです。つまり”against the law”で「違反」という意味になります。
I was standing against wall.
私は壁によりかかって立っていた
小学校の理科の時間です。「作用,反作用」を思い出してください。
壁によりかかった場合人間が壁側に力をかけています。その一方で壁も人間側に同じだけの力をかけています。今回の例はその法則を表しています。
このように英語は科学的な背景をきちんと論理に基づいて表現しようとすることが多いです。
よって”standing against the wall”で「壁に寄りかかって立つ」という意味になります
背後の前置詞”behind”
“behind”は単純に「背後,後ろ」のイメージを表します
例文を見てみましょう。
You shouldn’t speak ill of others behind their backs.
他人の陰口を言ってはならない
“speak ill”の”ill”は「悪く」という意味です。“speak ill of others”で「他人を悪く言う」という意味になります。
この”of”は「構成材料の"of"」です。もう一度復習しましょう視覚で捉える‼︎前置詞マスター講座#9【最恐の前置詞of】
“behind their backs”の”backs”は背中”back”の複数形です。つまり”behind their backs”で「彼らの背中の後ろで」という直訳になり、わかりやすく言い換えると「彼らの背後で」となります。
よって、最終的に”speak ill of others behind their backs”で「他人を背後で悪く言う」つまり「他人の陰口を言う」と言う日本語になります
能力超えの前置詞”beyond”
The beauty of the scenery was beyond description.
その景色の美しさは筆舌に尽くしがたいものだった
“description”は「表現,描写」と言う意味で、”beyond description”で「描写能力を超えている」という意味になります。よって”The beauty of the scenery was beyond description”で「その景色の美しさは表現の能力を超えていた」となります。そして、もっと小慣れた日本語にすると「その景色の美しさは筆舌に尽くしがたいものだった」となります。
まとめ
これまでその他の前置詞”after, against behind, beyond”に関する基本的な概念について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
導入編でも言ったように、最初に整理された知識をキレイに頭にしまい込むことは今後の学習に大きな影響を及ぼす大切な段階です。丁寧に何回も復習し、自分のものにしてください。